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Q411 予算がオ−バーした時は。
実施設計時における小さな変更やその他の事情で、施工者の工事費見積リが概算見積りをオ−バ−した時には、設計の意図が変更されない形で何らかの工夫をしなくてはなりません。しかし建築家はあなたの家づくりへの情熱を受け止めて、設計図に想いを込めて描き上げてきたものですから、たとえ小さな変更でも非常につらい思いがします。具体的な減額方法は建築家と十分話し合って下さい。またあなた自身もあなたの要求が本当に必要なのかをもう一度考えて下さい。
Q412 なぜ、私の親戚の工務店を使ってくれないの。私の友人の工務店だから親切にしてくれると思うのに。建築家はなぜそんなに施工者を選ぶの。
その工務店の能力に不安がなければ反対しないはずです。工務店の施工能力が不足している場合、建築家は現場監理を一層きびしくして対応する訳ですが、工務店があなたの親戚(友人)である場合、建築家との対応を避け建築主であるあなたに直接話を持って行くことが多いのです。「建築主は親戚(友人)だし、少々はこちらのいうことを聞いてもらおう」という訳です。こういう時の話は大体、施工の難しい所を簡単に、工務店のやりやすいように(あからさまにそうはいいませんが)ということです。
建築家を現場から外して当初の考えどおりの住宅が成り立つはずがありません。現場監理も設計行為の重要な部分なのですから。あなたは結果的に良い住宅を手に入れられない可能性が大きく、親戚、友人関係の悪化だけが残るかもしれません。「家をつくる」ことに真剣に取り組む態度と施工能力を持った施工者を選ぶべきなのです。あなたの親戚(友人)の工務店がそういう工務店であれば、建築家は最良のこととして施工依頼するはずです。施工者選びについて建築家は判断力と公正な眼を持っています。
あなたの親戚や友人に対する情は大切ですが、情だけに流されず建築家の助言に耳を傾けて下さい。