錦生公民館
 公共の建物で良いものを創るには、それなりのスタッフが必要だ。地元、設計者、施工業者がいろいろな意見を出し、まとめ、それぞれの立場で持てる限りの努力をする。その姿勢がなければ、この建物はできあがらなかった。
 山間の国道沿いに位置するこの建物は、周囲の景観に溶け込み、小規模だが、上質さが確保された。
 設計は、町の公民館の機能を第一に考える。アプローチから館内の利用まで、一連の流れを考え途切れることなく、スムーズな使用形態をイメージする必要がある。