水の壁
 神戸ハーバーランドの完成とともに、その玄関口にあたる「元町西広場」のリニューアルプランを神戸市が公開コンペで募集した。その最優秀作品として完成されたのが今回の「水の壁」である。同広場は元町商店街の西側で面積が約2500uあり、そこを水、緑、光の演出で人々の憩いの広場とするのがコンペの主旨であった。
 この作品は、高さ4m、長さ50mのアクリルの水槽で広場を半円形に取り囲む案である。アクリル壁の中に水をあふれさせ、水中より変化する気泡を湧き上がらせて、次の設計主旨のアーバンリゾート都市計画の魅力を創出することである。

@アーバンリゾート都市計画のイメージの表現:
 「水の壁」の「進取性」「開放」「透明感」によって神戸の魅力を創出する
A中央幹線、宇治川線の車に対するランドマーク:
 変化する水と光の印象
B元町商店街のゲート、ハーバーランドのメーンアクセス:
 水の壁でできたアーチ状のゲートはその軸とスケールを元町商店街にフィットさせる。同時にこの水の壁のイメージはハーバーランドへの期待と予感を表現
Cヒューマンスケールに導く広場: 
 壁の円弧の中心を右側建物のファサード側にとることでインボルブされた落ち着きを表現
D水の壁の構造と演出:
 必要に応じて水の演出と光の演出のバリエーションを付加し、都市のオアシスとしての質を充実させる。水の演出では、水中照明、直接照明による光と水の複合を考える
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