我孫子の家  -育った実家をリフォームして住む-
 35年前に建築した木造2階建てが駅近くの比較的便利なところにある。両親と過ごした思いで深いこの家を、長男であられるクライアントがリフォームして住むことになった。

 元々は、3つの部屋に分かれていた部分をワンルームにするということにした。管柱の大部分を間引いて、梁の補強などしたが、通し柱の1本はどうしてもとれない。柱に竪木で、埋木をして、塗装を施した。

 プランの中央ダイニングあたりが暗いので2階の半間の押入の床、屋根を抜いて、スカイライトを設置、自然光を入れた。道路側の窓を大きく取り、小さな植木のあるコートとした。

 キッチンはハンセム社のホワイトをセレクトしているが、ヨーロッパ規格のイタリアンキッチンシーンかと想わせる、技術とデザインは結構ご機嫌な感じです。

 当初の予算は1階リフォームのみで800万円くらいでを組んでいたが、2階までの、塗り替え等、丁寧な仕上により、最終的には1100万円ほどかかった。