魚菜処わたつみ
JR垂水駅前で19年間も続けられている、ベテランオーナーO氏の店の移転新店舗。おいしい和食がいただける、特にオーナーや店長の人柄が気持ち良く、落ち着いて居心地の良い店。客席は120角の木材のフレーム(コーブ照明内蔵)と、これに対応した天井の数ブロックの集積で、あたかも建築がひしめきあい、寄りそいあう都市をイメージしている。客席中央は小広場の趣きで、芸能イベントやジャズライブも催せるよう「キレイの中西さん」の手になる舞台照明設備もあり、都市の多様な表情もみせる。ぼくの設計コンセプト「セレニティ」(静けさ)を求めつつ、「隠れ都市」のデザインを「事業性」とのバランスで、注意深くまとめました。今後、食事サービスなどとのバランスが向上すれば、益々の評判の店となるだろう。